二重奏のアレンジ方法

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「紅蓮華/LiSA」の曲をフルート二重奏でアレンジしてみましたので、これを題材に、二重奏アレンジする時に考えていることを書きます。

フルート二重奏アレンジ例

まずは、紅蓮華(LiSA)のフルート二重奏アレンジ動画です。上の段はメロディそのままですので、下の段がアレンジとなります。いかにメロディをかっこよく聴かせるかの役割を担います。

アレンジ方法

下の段のフルートは、伴奏的な役割をしつつ、たまにハモったりして、視聴者を飽きさせないように頑張ります。なので、いろんなバリエーションを織り交ぜていきますが、コード感を出すことが重要なポイントとなります。(コードに関しては音楽理論のページでご説明しております)

いくつか例をご紹介します。

(例1)ハーモニー重視

冒頭です。メロディ(上の段)と同じリズムで演奏しますが、音程はコードトーンを鳴らします。ハモリとは少し違います。最初の小節は、Cadd9なので、ド、ミ、ソ、レの中から選びます。次の小節は、Dsus4なので、レ、ファ、ソ、ラの中から選びます。最後のEm7は、ミ、ソ、シ、レの中から選びます。この例は、全体としてコード感がわかるようなハーモニーになります。

(例2)ハーモニー+リズム

Bメロあたりの最初です。こちらは、メロディのリズムを使いながらも少し違うリズムを演奏します。音程は、ルート音と5度(もしくは3度)の2種類の音を使います。先ほどの例と比べて、ハーモニー度は減りますが、ちゃんとコード感は出る上に今度はリズム感も少しでてきます。

(例3)リズム重視

サビの部分です。こちらの1小節目は、完全にリズム感に倒しております。ドラムのリズムパターンを吹いているイメージです。(ズッタッズッタッズズタッズッタッ)

ここでもコード感は出すため、Emのコードトーンを使います。ルート音のミと3度のソを使います。この例の場合では、ソがバスドラム、ミがスネアの役割をしております。

まとめ

二重奏のアレンジは、メロディ+もうひとつのパートでいろいろやらないといけないのですが、それが面白いところでもあります。できる限りで最大限のことを頑張るというところが醍醐味です。

今回ご紹介した紅蓮華のアレンジの楽譜もこちらにあります。よかったら見てみてください。

紅蓮華(フルート二重奏)Short Ver.

リコーダーアレンジバージョンもあります。

紅蓮華(リコーダー二重奏)Short Ver.