□sus4というコードも、ポップス等では良くでてきます。sus4とはサスペンディド・フォースなのですが、略してサスフォーと言います。
これは、3度の音をサスペンドする(吊り上げる、保留にしておく)という意味で、3度の音を4度に変化させた構成音になります。通常のコードでは、3度の音がメジャーかマイナーかを決定しますが、Sus4コードでは3度の音がないため、曖昧で独特な響きを持ちます。通常のメジャー/マイナーコードよりも緊張感が強くなり、その後の解決がより印象的に聞こえます。また、曲の中で特定のメロディを強調したり、緊張感を持たせたりするためにも使います。
Cメジャーコードの場合は、3度の音のミをファに変えます。すると独特な不安定感があり、Csus4→Cと進行すると安定します。この進行が曲の終止形などにも良く使われます。
5弦ルートのコードフォーム
Csus4を例にして、左側がCsus4、右側がCです。Cのコードフォムのまま4度の音を小指で押さえれば、3度の音はならずに4度の音だけ鳴らせます。小指を離すだけでCに戻りますので、Csus4→Cの進行を楽しんでみてください。
6弦ルートのコードフォーム
Gsus4を例にして、左側がGsus4、右側がGです。こちらはちょっと押さえ方が変わりますが、人差指のセーハは変わらず、5フレット目が3つ縦に並ぶのでこちらも薬指でセーハするのが良いと思います。Gに戻るときは、Gの普通の押さえ方に戻します。
ドミナントセブンスのコードをsus4から入るのも良くあります。Gsus4→G7→Cみたいな進行もよくありますし、ダイアトニックコードだけの進行とは違う感じもするので変化をつけるのにも良いと思います。