アコギの弦には大きく2種類ありまして、ブロンズ弦とフォスファーブロンズ弦です。
ブロンズ弦
フォスファーブロンズ弦
色がフォスファーブロンズの方が少し赤みがかかった感じになります。
フォスファーブロンズ弦の方が、高音の伸びが良くきらびやかな音が出るため、弾いてて気持ち良いと思います。特にソロギターのスタイルに合うと思います。お店で売っているギターの初期状態もだいたいフォスファーブロンズです。華やかな音がでた方が売れるからでしょうか。
ブロンズ弦の方は、温かみのある音がでるので、こちらは伴奏向きに良いと思います。フォスファーだと高音がギラギラしすぎて・・って方はブロンズにするとちょうど良いかもしれません。
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金属的な特性
ブロンズとフォスファーブロンズの違いですが、ブロンズとは、銅とスズの合金でして、日本語では青銅といいます。銅にスズを混ぜることで、強度や耐久性が増します。スズがだいたい17%〜20%で最大の強度になるため、ブロンズ弦では、銅80%スズ20%のブロンズが用いられています。80/20と書かれていたりします。
フォスファーブロンズとは、上記の銅とスズの合金にさらにリンを加えたもので、日本語ではリン青銅と呼ばれます。リンを混ぜることでさらに強度や耐久性が優れ、さらに、ばね性も増します。音が伸びる感じですかね。フォスファーブロンズ弦は、銅92%、スズ・リン8%のものが多く 92/8 と書かれていたりします。この8%の内訳としては、スズが7%、リンが1%ぐらいです。
コーティング弦
ブロンズ弦もフォスファーブロンズ弦も金属ですので、次第に錆びていきます。巻線の間に油分や錆びが入ることで弦の振動が疎外されていくので、豊かな倍音がなくなっていきます。これを防止するために作られたのがコーティング弦で、巻線を薄い皮膜でコーティングすることで弦の劣化を抑えられます。
今はいろいろなメーカーからコーティング弦がでていますが、最初はエリクサー社が開発した思います。GORE-TEXというスポーツ製品の素材でも有名な会社が開発したポリマー素材(延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン)を使っています。
弾いた感じだと、心持ちですが若干優しい音がでる気がします。また弦が滑らかな手触りなので、スライドしやすくフィンガリングノイズも低減されます。
価格は非コーティング弦よりも2〜3倍しますが、寿命も2〜3倍に伸びるため、弦交換の手間が省ける分お得ですし、上記のような弾いた感じの特徴がメリットになるのであれば、コーティング弦を使ったほうが良いと思います。
私の愛用弦
私の話で恐縮でございますが、弦交換が面倒で、あまり良くないのですが、結構ずっと張りっぱなしにしてしまいます。なので錆びにくいコーティング弦を張っています。音も滑らかになる気がしますし、フィンガリングノイズが軽減されているのが嬉しいです。最近はフルートの伴奏を弾くのでブロンズ弦にして張りっぱなしです。
コーティング弦(ブロンズ)
コーティング弦といえばElixer。ブロンズ弦もフォスファーブロンズ弦もあります。弦の太さによって、Extra Light、Custom Light、Lightとあります。
コーティング弦(フォスファーブロンズ)
フォスファーブロンズ弦も同様に3種類あります。